イベントで音声ガイドを使うメリットは?集客率の向上も

美術館や博物館などの施設で使用されているイメージが強い音声ガイドですが、実はイベント会場での使用も大変効果的です。

音声ガイドには、「目で見ただけでは分からない、詳しい情報を伝えられる」という最大のメリットがあります。

この記事では、イベントで音声ガイドを導入する7つのメリットを解説。また、音声ガイドが実際に役立ったイベント例まで詳しくご紹介します。

イベントに音声ガイドを導入しようか検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

イベントで音声ガイドを導入する7つの嬉しいメリット

イベント会場のイメージ

イベント会場に音声ガイドを導入すると、意外な嬉しいメリットがあります。

1.展示物についてのより詳しい情報を届けられる

1つ目のメリットは、展示物についてのより詳しい情報を届けられることです。

数多くの展示物が並んでいるイベント会場で、来場者にその全ての魅力を理解してもらうことは大変難しいものです。

音声ガイドを導入すると展示物やコーナーごとに解説を行ってくれるため、来場者の興味をかき立てる情報をストレートに届けることができます。

2.案内係が不要になる

広いイベント会場は順路が分かりにくく、戸惑う人も少なくありません。

案内係を付けることが一番効果的な解決方法ですが、来場者1組ごとにスタッフをつけると人件費が掛かってしまいます。

音声ガイドは展示内容や順路・ポイントなどを自動的に解説してくれるので、案内係の代わりとしても活躍します。
また、全ての来場者に同じクオリティの解説を提供できることもメリットの1つです。

3.外国人の来場者にも展示内容を正確に理解してもらえる

外国人観光客が増加している現在、イベントにも外国人の来場者が多く見られるようになりました。

近年はインバウンド対策として様々な策の導入が進められていますが、例え英語の案内パネルを用意したとしても書ける情報量が限られてしまい、展示物のポイント全てを伝えることは難しい状況です。

また、日本の文化や歴史に関わる展示物は外国人にとって理解が困難で、想像や誤った解釈により間違った情報が伝わってしまうことも少なくありません。

音声ガイドは複数言語に対応しているので、外国人の来場者への対策にもぴったり。
外国人来場者も自分の母国語で解説を聞くことができ、正確でスムーズな情報の伝達が可能になります。

4.展示物への印象が深まる

音声ガイドには、「聴覚と視覚の両方からの情報が入ってくることで来場者の印象に残りやすくなる」とのメリットがあります。

従来のイベントにはただ展示物や解説を眺めるだけで終わってしまいがちとのデメリットがありましたが、音声ガイドを導入することで展示物がさらに来場者の記憶に残りやすくなります。

記憶に残った展示物は検討してもらいやすくなり、音声ガイドを導入していないイベントと比べて、開催後の売り上げ上昇が期待できるでしょう。

また、イメージに合わせて声優を選択できることも音声ガイドのメリットの1つです。
性別や年齢などイメージに合った声優によるガイドを提供することで、よりターゲット層に合ったプロモーションが可能になります。

5.事前の告知により集客率が向上する

音声ガイドが導入されているとの案内を見たことで、イベントに行ってみようと考える人は少なくありません。

「ただ展示を見るだけでなく、より詳しい情報を知りたい」
「興味があるだけの段階なので、スタッフに話しかけるのは少し気が引ける」
と考えている方でも、少し足を運んでみようと来場を前向きに検討する切っ掛けにもなります。

音声ガイドを導入することで、新しい客層の来場を期待することも可能になるでしょう。

6.展示ごとの詳細なデータを確認できる

イベント会場ではアンケート用紙を配布して来場者に感想を求めることが多いですが、紙のアンケート用紙はどこに仕舞ったか分からなくなったり、面倒になったりして回答されないことも多いのが現状です。

また、展示物ごとの見学者数や人気度合いを知るには、面倒な集計作業が必要です。

これはスマホ音声ガイドのみのメリットとなってしまいますが、来場者のスマホをそのまま使用するタイプのガイドは、従来の紙形式と比べてアンケートに答えやすく、より多くの人に回答してもらえるとのメリットがあります。

また、ガイドの再生回数などのデータを確認することで来場者の興味の度合いや性別・年齢ごとの傾向を判断できる様になり、今後のイベント開催時の対策や改善に役立てられます。

7.ターゲットに合わせた解説が可能になる

事前に数種類のガイドを用意しておくことで、ターゲットに合わせたより詳しい解説を行うことが可能になります。

例えば、外国人向けや子ども向けなどいくつかのターゲットに向けたガイドを用意することで、幅広い層の来場を期待することもできるでしょう。

その際、ガイドの導入が決まったらできるだけ早く告知を行うことがポイントです。

音声ガイドが役立つイベント例

イベント会場

音声ガイドはどの様なイベントで活用されているのでしょうか。

ここからは、実際に音声ガイドが導入されたイベント内容について詳しくご紹介します。

美術館・博物館の企画展示

音声ガイドを導入するイベントと聞いて、一番想像されやすいのはやはり美術館や博物館で行われる企画展示です。

希少価値の高い品が多い企画展示で音声ガイドを導入すると展示物についての興味が増し、もっと深く知りたいと感じてもらうことができます。
また、来場者の満足度が上がることでリピート来場にも繋がります。

食品関連や外国車の展示会

音声ガイドは企業の販促目的の展示会でも役立ちます。

企業が開催する展示会は、同ジャンルの複数の企業が集まり出店するものや、新製品を発表するものまで様々。
多くの来場者が集まる展示会で音声ガイドを導入すると、来場者の理解度が上がり商談につながりやすくなります。また展示会場内だけではなかなか伝えることが難しいシチュエーションもスマホの動画を活用することで臨場感あるPRができます。

国内外で行われる建築業界のイベント

音声ガイドは外国人をターゲットとしたイベントで大変役立ちます。

実際に国内で開催された建築系のイベントでは、音声ガイドを通訳の補助とし、より確実な情報の伝達手段として活用されています。また海外で開催されるイベントにおいて、予め多言語のナレーションを用意しておけば、スマホで簡単にネイティブスピーカーの解説をお客様に聞いていただけます。

モデルルーム・モデルハウスの展示会

不動産会社のモデルルーム・モデルハウスの展示会も、来場者に説明を行うため複数の人員が必要になります。

もし音声ガイドを導入すれば、物件ごとに説明を行うスタッフを用意する必要がなくなり、他の業務に分散させることが可能ですし、対面による新型コロナウィルスの感染防止対策にもなります。

また、対応したスタッフにより説明が異なった、重要なポイントを伝え忘れたといったトラブルが起こることもありません。

音声ガイドは幅広いジャンルのイベントで役立つ

イベントのイメージ

この記事では、イベントでの音声ガイドの導入についてご紹介しました。

音声ガイドには、以下の様なとても嬉しいメリットが揃っています。

  • 展示物を視覚と聴覚両方から理解でき、印象が深まる
  • 多言語に対応しており、インバウンド対策にもぴったり
  • 初期費用をあまりかけずに導入可能
  • 新しい層の来場を期待できる
  • 展示ごとや各ブースでのデータを取得できる

従来、音声ガイドは解説が録音された機械を貸し出す方式が一般的でしたが、最近は来場者のスマートフォンをそのまま使用できる「スマホ音声ガイド」が人気です。

スマホ音声ガイドは導入コストが安く、外国人の方にも簡単に操作方法を理解してもらえることがポイント

音声ガイドが活用できるのは、博物館や美術館だけではありません。
ぜひイベントに音声ガイドを導入して、効果を実感してみてください。