世界遺産・日本遺産にスマホ音声ガイドの導入が効果的な4つの理由|観光に関する問題の解決手段としても
世界遺産や日本遺産は、国内外から数多くの人が脚を運ぶスポットです。 遺産に認定されたことで賑わいを取り戻した地域がある一方、生態系の破壊やゴミの不法投棄などの問題を抱えているスポットも少なくありません。 また遺産を訪れた人も、案内の言語表示や周辺施設の少なさに不便さを感じているケースが多く存在します。 上記のような問題の解決には、音声ガイドの導入が効果的な場合があります。 この記事では、世界遺産・日本遺産で生じやすい問題点と、問題の解決方法としての音声ガイドの導入について解説します。 観光関連の問題でお困りの方は、ぜひご一読ください。

世界遺産・日本遺産の問題点や観光客が不便に感じていること

世界遺産や日本遺産では、運営者と観光客それぞれが問題や不便さを感じているケースが多いです。 まずは、世界遺産や日本遺産の問題点や不便な点について解説します。

禁止事項を理解してもらえない

最も多い問題点は、禁止事項を理解してもらえないことです。 世界遺産や日本遺産では、遺産を守るため、以下のような禁止事項が定められていることが多いです。
遺産の禁止事項例
  • 建物内での飲食禁止
  • 火気厳禁
  • 立ち入り禁止区域に入らないでください
  • 建物や遺産に触らないでください
しかし禁止事項についての案内板があっても、案内を読まなかったり、分かっていても案内を無視したりする人も存在します。 またアイコン入りの看板を立てていても、言語の問題で理解してもらえないケースも少なくありません。 世界遺産の中には、観光客が禁止事項を守らないことで、遺産維持の危機に面した事例もあります。 たとえば広島県にある厳島神社では、鳥居の亀裂に小銭をはめ込む観光客が続出したことで、鳥居の腐食や倒壊が懸念される事態となりました。 注意書きの看板を設置するなどの対応策も検討されましたが、潮の満ち引きにより看板を立てることも難しく、この問題は多くの関係者の頭を悩ませることとなりました。

生態系の破壊やゴミの不法投棄

また遺産周辺の生態系の破壊や、ゴミの不法投棄も問題となっています。 観光客の中には、立ち入り禁止区域に踏み込んだり、ゴミ箱ではないところにゴミを捨てたりする人も多く、中には生態系が破壊される事例も見られています。 たとえば2013年に世界文化遺産に登録された富士山では、過去に粗大ゴミを中心とした不法投棄が大きな問題となりました。 富士山のゴミの不法投棄は、世界遺産の登録後から減少傾向にあるものの、未だにゴミを捨てる人がいることから、「ゴミ拾い大会」「ゴミ持ち帰り運動」などのゴミを減らす運動が多く行われています。

説明がなく見どころやストーリーが分からない

一方観光客が感じている不便な点としては、「説明がなく見どころやストーリーが分からない」といった点が挙げられます。 観光地を訪れても、説明が看板1つだったり、見学の順番が書かれていなかったりすると、遺跡に対する興味も半減してしまいます。 実際にとある世界遺産についての口コミを見てみると、「せっかく遠くまで行ったのに案内が少なくて楽しめなかった」「建物が複数あり、どこを見て良いのか分からなかった」といった感想が書かれていました。 世界遺産や日本遺産は都市部から離れた場所にあり、遺跡が広い敷地に点在しているケースもあるため、詳しい案内は必須と言えます。

外国語の表記が少なく説明を理解できない

さらに案内があっても、外国語の表記が少なく説明を理解できないと悩む外国人観光客も多く存在します。 外国語の表記については、特に以下のようなケースが多いです。
  • 日本語の説明文は10行近くあっても、英語の説明は2行ほどしかない
  • 外国語の表記が英語のみ
  • 日本語の説明を翻訳機にかけているので、翻訳が正確ではなく内容が理解しづらい
  • 外国語の表記があっても文字がとても小さい
また遺産が日本特有の文化や歴史に関連するスポットである場合は、説明が少ないことで、さらに理解されづらくなってしまいます。 複数の外国語表記による説明や案内は必須と言えるでしょう。

トイレや駐車場などの場所が分からない

トイレや駐車場・レストランなどの場所が分からず、迷ってしまう人も多く存在します。 遺産についての解説だけでなく、トイレや駐車場などの使用頻度が高い場所は、誰にでも分かるように多言語での分かりやすい案内が必要になります。 また関連施設等の案内については、「マップがあっても周辺施設まで掲載されていない」「マップが小さくて確認しづらい」などの点を不満に感じている人も多く存在するようです。

世界遺産・日本遺産にブラウザタイプのスマホ音声ガイドの導入がおすすめな理由

スマホの音声を聞く男性
ここまで、世界遺産や日本遺産の問題点や、観光客が不便に感じている点について紹介しました。 上記のような問題の解決には、観光客のスマートフォンを使用して音声解説を再生する「スマホ音声ガイド」の導入が効果的です。 多言語対応のスマホ音声ガイドにて、遺跡についての解説や周辺施設の説明・注意喚起を行えば、多くの人に基本事項を分かりやすく理解してもらうことができます。 また世界遺産や日本遺産に音声ガイドを導入する際は、スマホ音声ガイドの中でもQRコードを読み込むだけで簡単に解説を再生できる、「ブラウザタイプ」がおすすめです。 ここでは、スマホ音声ガイドの導入メリットのほか、ブラウザタイプの音声ガイドについても詳しく解説します。

専用機器を用意する必要がないため、メンテナンス等が不要

スマホ音声ガイドの最大のメリットは、専用機器を用意する必要がないことです。 「音声ガイド」と聞くと、専用機器の用意が必要とのイメージが強い方も多いかもしれません。 しかしスマホ音声ガイドは、観光客のスマホを使用して音声解説を再生するため、専用機器の用意が不要です。 専用機器の用意が不要なことには、以下のようなメリットが揃っており、運営側の手間やコストを減少させることも可能です。
スマホ音声解説ガイドの導入メリット
  • 機器のメンテナンスや消毒などの手間が不要
  • 貸し出し作業が必要ない
  • 導入コストや維持コストが安い
また消毒などの手間が不要なため、感染症対策としても役立ちます。

日本語が分からない人も操作がしやすい

日本語が分からない人も操作しやすいことも、スマホ音声ガイドのメリットの1つです。 専用機器を使用するタイプの音声ガイドは、日本語が分からない人にとっては操作しづらいと感じる場合もあります。 一方スマホ音声ガイドは、観光客の使い慣れたスマホを使用するため、操作に迷うことがありません。 特にブラウザタイプのスマホ音声ガイドは、アプリのインストールが不要なので、聞きたいと思った際にすぐに音声解説を再生できます。 また多言語の解説の提供も可能なため、英語以外にも、中国語や韓国語・フランス語などの言語にも対応できます。

専用アプリのダウンロードが不要

ブラウザタイプのスマホ音声ガイドの最大の特長は、専用アプリのインストールが不要なことです。 スマホ音声ガイドは大きく以下の2種類に分けられ、それぞれ以下のような特長があります。
ブラウザタイプとアプリタイプの違い
  • ブラウザタイプ:QRコードなどを読み込むだけで簡単に再生できる
  • アプリタイプ:音声解説の再生にはアプリのインストールが必要
ブラウザタイプは専用アプリのインストールが不要なので、QRコード等を読み込むだけで、すぐに音声を再生することができます。 一方アプリタイプは、事前に専用アプリをインストールしておく必要があります。 アプリのインストールには多くの通信容量を使用するため、Free Wi-Fiがない場合は、解説を楽しみたくてもアプリをインストールできないケースも見られます。 またアプリは更新が必要になるので、以前訪れた際にアプリをインストールしていても、再訪時にはアップデートが必要になることも少なくありません。 ブラウザタイプはQRコードさえ読み込めばすぐに音声再生ページが表示されるため、操作性がよく、誰でもすぐに音声を再生できます。 ちなみにブラウザタイプとアプリタイプの違いについては、以下の記事で詳しく紹介しています。 導入時の注意ポイントなどについても紹介していますので、ぜひご一読ください。
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導入コストや維持コストが低い

導入コストや維持コストが低いことも、スマホ音声ガイドやブラウザタイプ音声ガイドの特長です。 先述の通り、スマホ音声ガイドは専用機器の用意が不要なほか、メンテナンスも必要ないため、専用機器の音声ガイドと比較して導入コストや維持コストを抑えられます。 またアプリタイプの場合は、アプリの制作や更新などに多くの時間や費用がかかりますが、ブラウザタイプではアップデートは必要ありません。 よってブラウザタイプは、アプリタイプと比較してかなり維持コストを抑えることができます。

世界遺産・日本遺産への音声ガイドの導入は課題解決にも役立つ

この記事では、世界遺産や日本遺産に音声ガイドを導入するメリットや、スマホ音声ガイドの特長について紹介しました。 スマホ音声ガイドは専用機器の貸し出し・返却などの作業が不要なほか、使い慣れたスマホで誰でも簡単に音声を再生できるため、世界遺産や日本遺産などのスポットへの導入も効果的です。 またスマホ音声ガイドは音声解説だけでなく、注意喚起や周辺施設の紹介などにも活用できるため、観光関係者の抱える課題解消にも役立ちます。 スマホ音声ガイドのMUSEUM Guideでは、現在無料でサンプル音声ガイドの制作を受け付けています。 興味がある方は、ぜひ以下のボタンより無料サンプルの制作をお申し込みください。