「多言語化した音声ガイドの導入を検討しているので、流れを詳しく知りたい」
「外国語の音声ガイドの制作を依頼したいけれど、翻訳原稿はどうやって準備すれば良いのだろう」
とお悩みではありませんか。
外国語の音声ガイドを作成する際は、音声ガイドの制作会社に翻訳も同時に依頼できます。
この記事では外国語に翻訳した音声ガイドを導入する際の流れや、導入時に注意したいポイントについて詳しく解説します。
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【制作会社に翻訳を依頼した場合】日本語と外国語の音声ガイドを作成する流れ
音声ガイドの制作会社に翻訳を依頼した場合、音声ガイドの制作は大まかに以下の8ステップで進められることが多いです。
ヒアリング→テンプレート選択→ナレーター選択→日本語原稿の入稿→翻訳原稿の作成→サンプル音声の確認→収録→納品
最初に、制作会社に翻訳を依頼した場合の流れについて簡単に紹介します。
1,ヒアリング
まずは依頼者と制作会社の担当者で話し合い、ガイドの内容やイメージを固めます。
その際、音声ガイドで解説を行う範囲についても決めておきます。
2,テンプレート選択
スマホで音声を再生するスマホ音声ガイドを使用する場合は、音声ガイド再生ページのデザインを選択できることがあります。
専用アプリを使用しないブラウザタイプの音声ガイドを提供している制作会社では、複数のテンプレートを用意していることが多いです。
例えばブラウザタイプスマホ音声ガイドのMUSEUM Guideでは、9種類のテンプレートを用意しています。
またカラーも自由に選択できるため、テーマカラーやイメージカラーが決まっている場合でも簡単に合わせることができます。
MUSEUM Guideのテンプレートはこちらのページから確認できますので、参考にしてください。
3,ナレーターを選ぶ
制作会社によっては、解説を読み上げるナレーターを選択できる場合もあります。音声だけで解説を提供する音声ガイドにとって、ナレーターの話し方はとても重要です。
ナレーターを選べる場合には、展示や施設の雰囲気に合った話し方をする人を選ぶことをおすすめします。デモ音源を聴き比べ、最もイメージに合うと感じた人を選ぶことがポイントです。
また外国語の音声ガイドを導入する際には、ナレーターの出身国にも注目すると良いでしょう。
4,日本語原稿を入稿
次に、原稿の作成に取り掛かります。
原稿は依頼者だけでなく、制作会社が作成することも可能です。
5,翻訳原稿を作成
日本語原稿をもとに、外国語に翻訳した原稿を作成します。
もちろん依頼者が英語の原稿を作成することも可能ですが、文法や単語などの間違いが多い場合には、校正料金が発生することもあります。
6,サンプル音声を確認
一旦ナレーションの収録を終えてから「イメージと異なる」「もっとゆっくり読んで欲しい」などの理由によるリテイクはできないため、本収録の前にテスト収録が行われます。
テスト収録では事前に指名したナレーターに原稿の一部読み上げてもらい、原稿を読む速度や声のトーンについて確認します。
要望がある場合には、サンプル音声の確認時に伝えておきましょう。
7,収録
作成した原稿を基に、収録を行います。
多言語の作成を依頼した場合には、全ての言語の収録が行われます。
8,納品
選択したテンプレートに画像やテキストを入れたページを作成後、納品します。
制作から納品までの期間は日本語原稿のボリュームによって異なります。
スマホ音声ガイドのMUSEUM Guide(ミュージアムガイド)で多言語の音声ガイドを制作する場合には、1ヶ月〜2ヶ月の制作期間が目安となります。
外国語に翻訳した音声ガイドを導入する際に注目したい5ポイント
翻訳した音声ガイドを導入する際には、日本語の音声ガイドの導入時以上に多くの点に注目する必要があります。
ここでは、導入前に確認したい5つのポイントを紹介します。
対応言語数
「複数の言語に対応した音声ガイドを導入したい」と考えても、対応できる言語数は制作会社によって異なります。
例えばスマホ音声ガイドのMUSEUM Guideでは日・英・中・韓・仏の5言語に対応しており、各言語への翻訳にも対応しています。
多言語音声ガイドの導入検討時には、自社のガイドに必要な言語数を事前に把握し、希望する言語のガイドを作成できる制作会社を探すことが重要です。
まずは制作会社の対応言語数に注目してみましょう。
操作が複雑ではないか
多言語音声ガイドは日本語が分からない外国人も操作するため、誰でも簡単に音声を再生できるかとの点も重要なポイントの1つです。
「はじめて機器を扱う人でも操作が難しくないか・日本語が分からない人も簡単に音声を再生できるか」などの点にも注目したいですね。
音声の種類やナレーターの国籍
音声ガイドの制作会社の中には、人工音声のみを提供している会社も存在します。
人工音声には制作費用が抑えられるとのメリットがある反面、解説が聞き取りにくいこともあります。
音声の種類を選択できる場合は、デモ音声を聴いて比較すると良いでしょう。
また外国語の音声ガイドの制作を依頼する場合には、収録を担当するナレーターの国籍や聞き取りやすさも重要です。
導入したい言語を母国語としたナレーターが在籍している会社を選ぶとより良いでしょう。
翻訳サービスがあるか
翻訳サービスが用意されている制作会社を選ぶと、音声ガイドの作成がよりスムーズになります。
制作会社の他に翻訳する会社を探す必要がなくなるため、導入までの時間の短縮にも繋がります。
翻訳の内容が外国人向けになっているか
外国語の音声ガイドを導入する際に最も重要なポイントは、日本の文化や歴史が分からない人にも理解できる内容になっているかということです。
例えば、日本の歴史や文化に関する品を多く展示している博物館に音声ガイドを導入する場合について考えてみます。もし徳川家康にまつわる展示品があっても、日本語の音声ガイドでは、人物について詳しく解説する必要はないと判断するかもしれません。
しかし日本人にとっては説明など必要ないほど有名な人物でも、外国人にとっては、どの様な人物なのか全く分かりません。
展示物について説明する前に、家康がいつの時代に活躍し、何を行った人物なのかを詳しく説明する必要があります。
AIでの翻訳は制作費用が安く抑えられますが、日本語原稿の直訳となってしまうため外国人にとっては不親切な内容になってしまいます。せっかく理解を深めてもらおうと導入した音声ガイドも、解説として十分な役割を果たせないかもしれません。
翻訳の内容や方法は非常に重要なポイントですので、対応言語数や操作性と合わせて確認することをおすすめします。
外国語に翻訳した音声ガイドに"スマホ音声ガイド"が効果的な3つの理由
音声ガイドには専用機器を使用するタイプやスマートフォンを使用するタイプなど、複数のタイプが存在します。
翻訳した音声解説を提供する場合には、来場者のスマホを使用して音声を再生するスマホ音声ガイドの導入が効果的です。
最後に、外国語の音声ガイドにスマホ音声ガイド効果的な3つの理由を紹介します。
日本語が分からなくても簡単に操作できる
1つ目のポイントは、日本語が分からなくても簡単に操作ができることです。
スマホ音声ガイドは使い慣れた自身のスマホを使用して音声を再生するため、操作方法に迷うことがありません。
また音声の再生方法もアプリのダウンロードやQRコードの読み込みなど難しいものではないため、はじめて音声ガイドで解説を聞く人でも簡単に操作することができます。
専用機器の貸し出し・回収をする必要がない
従来の音声ガイドは専用機器を用意する必要があり、貸し出しや回収・メンテナンスなどの手間がかかっていました。
スマホ音声ガイドは来場者のスマホを使用して解説を再生するため、専用機器を準備する必要はありません。また機器の使い回しをしないことから、感染症対策としても効果的です。
導入コストや維持コストが低い
専用機器を導入する必要がなく、初期費用を安く抑えられることもスマホ音声ガイドの特徴の1つです。
スマホ音声ガイドでは、機器のレンタル費や受け渡しのための人件費・メンテナンス費などの費用を抑えることができます。
コストを抑えたい場合は、スマホ音声ガイドの中でもブラウザタイプの音声ガイドが効果的です。
ブラウザタイプの音声ガイドについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
外国語の音声ガイドを作成する際は、翻訳サービスとナレーターに注目すると良い
この記事では、翻訳した音声ガイドを導入する際の流れや注意点について紹介しました。
最後にもう一度、外国語の音声ガイドを導入する際のポイントをまとめます。
- 対応言語数
- 操作性
- 音声の種類やナレーターの国籍
- 翻訳サービスの有無
- 翻訳の内容が外国人向けかどうか
外国語の音声ガイドを導入する際は、操作性や解説の内容に注目することが非常に重要です。
インバウンド対策として音声ガイドを導入するメリットについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。