「コレクション展をやっているけど、お客さんの反応がいまいち…」
「お客様に作品の魅力を伝えられているだろうか」
「最近、外国人のお客様が増えてきて対応に困っている」
このようなお悩みはありませんか?
この記事ではコレクション展における音声ガイドのメリットや特徴についてお伝えします。
具体的には
- 音声ガイドとはなにか
- コレクション展に音声ガイドを導入するワケ
- コレクション展に音声ガイドを導入するメリット
という順番で説明していきます。
3分程度で読める内容ですし、音声ガイドについての理解が深まります。
コレクション展のために音声ガイドの導入を検討している方は読んでみてください!
音声ガイドってなに?
音声ガイドとは、展示品や建築物・演劇などを音声で解説するサービス。
施設利用者の耳から情報を伝えることで、展示品の魅力を適切に伝えることができます。
では、そんな音声ガイドにはどのような特徴があるでしょうか。
作品を聴覚からも説明
多くの博物館や美術館では、作品に対しての情報はパネルによる説明書きしかありません。
しかし音声ガイドは耳から情報を届けることができます。
そのため、施設利用者は視覚と聴覚の両方を使って作品を感じることが可能に。
文章による説明にくらべて多くの情報を提供することができるのも、音声ガイドの特徴といえるでしょう。
海外からのお客に対応可能
音声ガイドは外国からの利用者にも母国語で対応することができます。
共通言語である英語はもちろんのこと、中国語・韓国語・イタリア語などの多言語をあつかうことが可能です。
また、スマホ音声ガイドであれば利用者が持っているスマホを専用機器として使うことができます。
スマホは外国人観光客にとって普段使い慣れているものであり、ストレスを感じることは少なく、昨今大変な問題になっているウィルス感染の防止にもなります。
施設側にとっては、多言語による説明や音声ガイドの専用機器を貸し出す手間もなくなります。
人員を配置するより格安
作品についての説明をするためには、知識の豊富な解説員が必要です。
海外のお客様を相手にするならなおさらでしょう。
しかし、音声ガイドは導入してしまえば大きなコストはかかりませんし、様々なお客様に対してアプローチすることができます。
そもそも音声ガイドは人員を必要としないため、解説員を雇う必要もなくなるでしょう。
コレクション展に音声ガイドを導入するワケ
これまで、音声ガイドとはどのようなものか説明しました。
ここからは、コレクション展に音声ガイドを導入するワケを説明していきます。
文字では伝えきれない作品の背景を説明できる
コレクション展の展示品は、ほとんどが歴史的価値が高く作品の背景が重要なものばかり。
例えば美術品などは、解説による追加情報があるからこそ絵画や画家に感情移入できるのでしょう。
音声ガイドは作品の注目すべきポイントをその場で伝えることができるので、大事な部分の見逃しを防いでくれます。
海外の人でも説明を理解できる
コレクション展の来場者には、外国人観光客も多いでしょう。
音声ガイドは多言語に対応しているため、日本語が通じない相手にも情報を届けることができます。
日本では訪日外国人が増加傾向にあり、多言語によるアプローチは必要不可欠。
また、外国人の多くは日本人に対して「コミュニケーションがとれない」という不満を持っているといいます。
音声ガイドがあれば母国語によるガイドが可能であるため、外国人の方でも利用しやすいでしょう。
BGMとして使うことができる
コレクション展を運営するにあたり、雰囲気や環境づくりは大きなテーマなのではないでしょうか。
作品と会場の雰囲気がマッチしていれば、来場者は作品に没頭することができます。
来場者は作品に没頭することでコレクション展をより魅力的に感じたり、作品に対して共感してくれるはずです。
そこで、音声ガイドを聞き流せるBGMのように利用してみてはいかがでしょうか。
壮大な歴史を表現するのであればオーケストラのような壮大な音楽を、江戸時代における市民の暮らしを展示しているのであれば和楽器を鳴らしても良いでしょう。
音声ガイドを「雰囲気づくりのBGM」として利用するのも有効な手段のひとつです。
コレクション展に音声ガイドを導入するメリット
コレクション展に音声ガイドを導入することは、顧客の利用満足度の向上につながります。
利用満足度を高めることは、リピーターを獲得するうえでも重要なこと。
ここでは、音声ガイドを導入するメリットについてお伝えします。
顧客の満足度をあげることができる
音声ガイドが顧客の満足度を高めるのは、ユーザビリティが向上するためです。
例えば、音声ガイドを利用することで
- 混雑していてパネルが見えない状態でも作品の説明を聞くことができる
- 施設案内・イベントスケジュールなどの情報を直接入手することができる
- 鑑賞順などの誘導を受けることができ、施設内をスムーズに回ることができる
といったメリットも。
音声ガイドによってパネル・パンフレットや順路の誘導を行うスタッフも必要なくなるため、利用者のストレス軽減につながります。
人件費を削減できる
コレクション展で作品に対する説明を行う場合、学芸員などの解説員が必要となります。
転職サイトのIndeedによる調査では、日本における学芸員の平均年収は350万円前後とされており、人的コストは決して低くありません。
一方、音声ガイドのランニングコストは学芸員にくらべて低コストといえます。
例えばスマホで聴く音声ガイド「ミュージアムガイド」の場合、
- 月額18,000円~利用できる
- 日本語5,000文字分のナレーション収録費が含まれている
といった格安料金での音声ガイドの利用が可能です。
ミュージアムガイドの基本料金には、音声ガイド用のナレーション収録費や編集費・ページ制作費・サーバー関係費なども含まれるため導入コストは低価格。またスマホを利用しているので、PV数や再生ボタンのクリック数からどのコレクションが人気があるのかなど分析をすることも可能です。
音声ガイドを利用することで、インバウンド対策として外国人スタッフを雇用も抑えることができるため、人件費の大きな削減につながるといえます。
作品の背景を伝えることができる
コレクション展では、専門性の高いスタッフが作品の時代背景・作家の人生や使用している素材などを詳しく説明してくれます。
来場者にとって展示品の情報は作品をより楽しませてくれるもの。
背景などの情報を伝えることで作品の魅力が伝わりますし、利用者は作品に対する深い知識や情報を求めています。
音声ガイドは作品の背景を正確に伝えてくれる案内係になるのです。
また、音声ガイドの利用者は自分のペースで聞き直すこともできるため、より作品に集中することができ、来場者の満足度も向上するでしょう。
コレクションをサウンドとともに楽しむことができる
音声ガイドの良い点はサウンドを提供できるところです。
音楽は聴いている人の感情を左右する重要な要素。
展示品の雰囲気にあったBGMを流したり、来場者の気持ちを揺さぶる壮大な楽曲を流すといったアプローチが可能です。
音楽と作品を上手に組み合わせることができれば、来場者にとって感動的な体験を提供することができます。
様々な人がコレクション展を楽しむことができる
例えば目が不自由な方や視力の弱いお年寄り、日本語が苦手な外国人などは、展示品の横にあるパネルの文字を読むことが難しいでしょう。
そんな時に音声ガイドがあれば、文字を読むことなく耳で情報を聞くことができます。
また、コレクション展には子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人が訪れますよね。
音声ガイドは、子供たちが楽しめるもの・お年寄りが気に入るものなど、それぞれの年齢層にあわせたガイドを作成することも可能です。
また、ナレーションを人気の芸能人や声優にお願いすれば、それを目当てに訪れるファンを楽しませることもできるでしょう。
普段では来ることがなかったお客様に施設の魅力を伝える良い機会となります。
コレクション展には音声ガイドを導入しよう
この記事では、コレクション展における音声ガイドの利用についてお伝えしました。
音声ガイドとは展示品などを音声で解説するサービスで、訪日外国人をはじめとした様々な来場者に作品の魅力を伝えられるもの。導入することで顧客の満足度があがる・人件費を削減できるといったメリットがあります。
音声ガイドは、様々な人にコレクション展をより一層楽しんでもらうための有効なサービスの一つといえるでしょう。