スマホで聴く音声ガイドサービスは最近、美術館や博物館だけでなく様々な観光地でも見かけるようになりました。
自分のスマホを使って展示物の情報を音声ガイドとして聴くので、お客さんとしてもとても手軽だし衛生面でも安心ですよね。
このスマホで聴く音声ガイドについて、専用機器の音声ガイドと比較して、その特徴やメリット/デメリットなどを分かりやすく解説します。
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スマホ音声ガイドについて
スマホ音声ガイドの様々な特徴を、音声ガイド専用機器と比較をしながら以下に分かりやすくご紹介します。
1.1 これまでの主流は「音声ガイド専用機器」の貸し出し
美術館や博物館の音声ガイドと言えば、現地で専用機器を借りて(有料の場合が大半です)、イヤホンを装着し、館内で専用機器を持って聞いて回るスタイルが一般的となっています。
音声ガイド専用機器は、ボタンを押すだけで聞きたい展示物の音声ガイドをすぐ聞けるという簡単さが来館者から人気の理由だと思います。
最近では、知名度の高い一流の美術館などでは有名女優や声優を起用した音声ガイドもよく見かけます。
1.2 スマホ音声ガイドでは専用機器が不要
スマホ音声ガイドは、ご自身のスマホで音声ガイドを聴くので、この専用機器が不要となります。
施設の告知物を見てスマホでアクセス(アプリが必要な場合はアプリをダウンロード)するだけで展示物の音声ガイドを聴くことができて、非常に手軽に使うことができます。
スマホ音声ガイドの特徴とメリット
スマホ音声ガイドには以下のように様々な特徴とメリットがあります。
2.1 スマホ音声ガイドの強み
スマホ音声ガイドの強みとしては下記のものがあります。
- 音声ガイド導入のコストが安い
- メンテナンスコストがほぼかからない
- 修正が簡単でスピーディ
- 観光地などの屋外利用に強い
2.1.1 音声ガイド導入のコストが安い
まず、専用機器の場合と比較して、音声ガイドを導入しようとする施設にとっては安く導入が可能です。
専用機器の場合は、以下のコストがかかります。
<初期費用>
- 機器のレンタル費(施設によっては購入費)
- ナレーション収録費(原稿も外注する場合は収録原稿の作成費)
- ナレーションを機器に入れる設定費
- 音声ガイド機器を配送する送料
<ランニング費用>
- 音声ガイドを施設で受け渡しする人件費
- 使用済みの音声ガイド機器の衛生面におけるメンテナンス費
- (場合によっては)毎月の管理費
一方、スマホ音声ガイドの場合は、以下のコストがかかります。
<初期費用>
- スマホ音声ガイドサイト(音声ガイドアプリ)の制作費
- ナレーション収録費(原稿も外注する場合は収録原稿の作成費)
<ランニング費用>
- 毎月のシステム利用料(アプリなどでか掛からない場合あり)
上記の①と②の費用を比較した場合、②の方が安く済むのが一般的です。
2.1.2 メンテナンスコストが一切かからない
音声ガイド専用機器では意外に負担になるのが、毎月のメンテナンスコストです。
音声ガイド端末は多くの方が使うものであり、他人が使ったものを嫌がる方は多いと思います。
そのため、衛生面のケアは非常に重要になり、使い終わった音声ガイドはアルコール消毒による拭き掃除などをして1台1台メンテナンスする必要があります。
また、音声ガイドの受け渡しカウンターが必要になるため、対応する人材も必要でし、専用機器端末の盗難にも注意が必要です。
これらの毎月(毎日)かかる人件費は施設にとっては大きな負担となります。
スマホ音声ガイドの場合は、ご自身のスマホで聴いていただくので、これらのメンテナンス費用、受け渡しカウンターの人件費は一切かかりません。もちろん、盗難とは無縁です。
2.1.3 音声ガイドの修正が簡単でスピーディ
スマホ音声ガイドはWebベースの音声ガイドシステムのため、音声ガイドの内容修正やアップデート、緊急時の休止対応などがスピーディに行えます。
もちろん、展覧会入れ替え時の音声ガイド内容変更にも簡単に対応できます。
2.1.4 観光地などの屋外利用に強い
またスマホ音声ガイドの場合、観光地や庭園などのオープンな屋外スペースに置いて、お客様に自由に音声ガイドを聴いてもらうことができます。
(専用機器の場合は、受け渡しカウンターが必要になり、入口・出口がないオープンスペースの場合は、誤って機器を持ち帰ってしまったり、盗難されたりというリスクが生じます)
2.2 スマホ音声ガイド使用時に気を付けるべきポイント
一方で、スマホ音声ガイドの使用時には気を付けるべきポイントもあります。
2.1.1 通信環境が必要
スマホで聴く音声ガイドのため、通信環境が必要になります。場所によっては電波が弱くなるケースもあるかもしれません。無料Wi-fiが用意された場所であれば問題ありませんが、ご自身が契約している通信回線を使用する場合は、通信費も気になります。
(スマホアプリの場合は、音声データをあらかじめダウンロードしておくことで、通信なしで聴ける機能が備わったものもあります)
2.1.2 イヤホンがあった方が聴きやすい
スマホで音声を聞くので、ご自身のイヤホンを使うことになります。(中には現地でイヤホンを販売している施設もあるようです)
ただ、イヤホンがなくても、スピーカー機能を使って音量をミニマムにし、スマホを耳に当てて聴くとちょうどよく聞こえる、という裏技もあったりします。。
(スピーカー機能を使って聴く場合は、周りのお客様には十分配慮しましょう)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スマホ音声ガイドの特徴および音声ガイド専用機器との違いについてご理解いただけましたでしょうか。
3.1 専用機器音声ガイドとスマホ音声ガイドのサービス比較表
最後にまとめとして、それぞれのサービスの比較を表にまとめましたのでご参照ください。