日本人のみならず、インバウンドの利用客が増えているホテルでは、
- 多くの外国人旅行者にも利用してもらいたいけれど、各外国語に対応するのは難しい
- バリアフリーは施設設備だけで十分だろうか
- 誰でも利用しやすい、満足度の高いホテルを目指すために必要な取組はなんだろう
などこれからの社会に柔軟に対応できるサービスやホスピタリティーを試行錯誤されています。
こういった課題を軽減できる音声ガイドの導入について本記事では、詳しくご紹介します。
「ホテルに音声ガイドを導入する」と聞いても、「なぜ?」「何に使う?」などの疑問が浮かび、あまりピンとこないかもしれません。実はホテルと音声ガイドの相性は良く、コロナウィルスなどの感染症対策として非接触での館内案内もでき、用途は様々です。
また、多言語によるインバウンド対策に役立つほか、どんな人でも利用しやすい、アクセシビリティに配慮したホテルにすることが可能です。
音声ガイドとは?
音声ガイドとは、音声で詳しい情報を来場者に伝えられるツールです。活用することで施設側と来場者の両者に多くのメリットがあります。
従来の専用機器などのレンタルするもの加え、最近では個人の持つスマホを利用する「スマホ音声ガイド」の需要が増えてきました。
- 専用機器の管理の必要がない(消毒作業や、持ち帰りの心配がない)
- 操作方法が簡単
- コンテンツの入れ替えが簡単
- 導入に必要なコスト・ランニングコストが安い
海外の人にも対応することができる
音声ガイドがあれば、海外からの来場者にも対応することができ、インバウンド対策にも役立ちます。
日本政府観光局(JNTO)のデータにあるように、年々訪日外国人旅行者数は増加しており、2019年には3,100万人超。10年前の2009年は670万人程だったので、およそ4倍近くとなっています。
しかし同時に、観光庁による「訪日外国人旅行者の国内に置ける受入環境整備に関するアンケート」内にある、「旅行中困ったこと」の調査結果からは、多くの訪日外国人旅行者が、言語の壁によって不便を感じていることがわかります。
常に各言語に対応できる従業員がいることが望ましいですが、実際には難しいでしょう。
音声ガイドは、施設が伝えたい情報を、それぞれの言語に翻訳して収録することが可能です。母国語で情報を外国人旅行者に届けることができ、より利便性の高い施設にすることができるでしょう。
簡単に導入することができる
「音声ガイドを導入するのは大変そう…」と思っていませんか?
音声ガイドは、音声ガイドの制作会社に依頼することで、簡単に導入することができます。
音声ガイドを制作するにあたり、原稿作りや翻訳作業、ナレーター選定や収録、再生に必要なツールの準備などが必要となりますが、音声ガイドの制作会社に依頼することで、施設側で行う作業工程を減らすことが可能です。
音声ガイドのなかでも、スマホ音声ガイドであれば、導入後に専用機器の管理などの業務が増えることもなく、簡単に運用できます。
また、スマホ音声ガイド制作会社を選ぶときには、メリットが多いMUSEUM Guideがおすすめです。
- 月額利用料金18,000円〜
- 豊富なデザインで、施設のオリジナル性が出せる。使い方も簡単
- 多くの声優が所属しており、施設のイメージに合ったナレーターを選べる
- 5ヶ国語(日本語、英語、フランス語、中国語、韓国語、その他)必要な言語に対応して切り替えも自動
視覚に障害のある人でも利用できる
来場者に施設の情報を知ってもらうために、パネルや小冊子を準備しているところも多いです。
しかし、視覚に障害があって、施設の情報を理解できない人もいます。情報がわからなければ不安に思って、利用を控えてしまうこともあるかもしれません。
音声ガイドがあれば、聴覚で情報を届けることができるので、安心して施設を利用してもらうことができます。
アクセシビリティに配慮した、誰でも利用しやすい施設として認知されると、集客率の向上にも繋がるでしょう。
ホテルに音声ガイドを導入する4つのメリット
ここからは、ホテルに音声ガイドを導入する4つのメリットについて解説します。
1. 周辺の観光地の紹介ができる
音声ガイドでは、周辺の観光地の紹介もできます。
観光庁による「訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備における国内の多言語対応に関するアンケート結果」では、約3割の外国人旅行者が宿泊施設に周辺の観光情報を聞けずに困っていたことがわかります。
周辺の観光地を音声ガイドで紹介することにより、観光地全体や、ホテルの満足度向上にも繋げられるでしょう。
また、観光雑誌には載っていないような、「地元を熟知しているホテルならでは」のニッチな場所や情報も紹介できれば、宿泊者に更に楽しんでもらうことができ、地域の活性化にも繋がります。
観光地全体・ホテルの満足度が高まると、再度観光地を訪れ、ホテルのリピーターとなってもらうことも期待できます。
2. 人件費を削減して経営のスリム化ができる
音声ガイドは人件費を削減し、経営をスリム化することにも役立ちます。
ホテルには受付、案内係(場所や利用方法など)など、多くの従業員を必要としますが、ホテルの人件費は経営上20%以下にすると良いと言われています。しかし、外国人旅行者のために、各言語に対応できる人材や通訳を常に配置しようと思うと、人件費は高騰してしまうでしょう。
音声ガイドがあれば、ホテルの利用に必要な情報を、宿泊者それぞれの状況に合わせて届けることができます。ホテルの運営に必要な従業員数を減らすことができるので、結果人件費の削減に繋げられます。
3. 部屋の利用方法の周知が可能
有料のテレビや、空調の設定方法など、「使い方がわからなかったために、ホテルを楽しめなかった…」といった感想をホテル予約サイトの口コミで見たことがあります。
外国人の旅行者だと日本語表記が読めないため、ドライヤーやポットといった電化製品などの使い方がわからないかもしれません。室内には備品が意外と多く、旅慣れた人であればすぐに利用用途を理解できますが、初めて訪れるとなると、詳細な説明が必要なものもあり、利用客のニーズに合わせたホスピタリティーを求められます。
そんなとき、音声ガイドがあれば部屋の利用方法の周知ができます。
- テレビの視聴方法
- 冷蔵庫の使い方
- ミニバーや湯沸かしポットの使い方
- アメニティの説明
- 照明の付け方
- アラームの設定方法
- 空調の設定
など
MUSEUM Guideであれば、それぞれの場所にQRコードをそれぞれの備品に発行することも可能です。
QRコードを読み込むことで、それぞれのスマホで簡単に利用方法を確認できます。宿泊者も便利に利用でき、ホテルとしても間違った使用方法で備品が破損してしまった…というトラブルも防ぐことができます。
4. ホテルのマナーやルールを伝えることができる
音声ガイドは、部屋の利用方法のほか、マナーやルールなどを伝えることもできます。
パネルや小冊子を部屋に準備しているホテルも多いですが、日本語の読めない外国人や、視覚的に情報を得るのが難しい視覚障害者にホテルのルールを理解してもらうのは難しいでしょう。
大浴場の使い方やチェックアウトの時間など、ルールが理解できなかったために、トラブルになることがあれば、ホテルへの満足度も低下してしまうかもしれません。
音声ガイドがあれば、ホテルのルールを宿泊者に伝えることができるので、トラブルを回避することにも繋げられます。
- 大浴場の使い方
- プールの利用方法
- チェックアウトの時間
- 館内レストランやラウンジなどの利用時間
- 非常口の場所・避難経路
など
ホテルには音声ガイドを導入しよう
ホテルに音声ガイドを導入することで、ホテル側・宿泊者側双方に多くのメリットがあります。
宿泊者の満足度も向上しますし、楽しくリラックスできるホテルとして認知されれば、集客率も向上するでしょう。
また、音声ガイドの中でも、「スマホ音声ガイド」の導入がおすすめです。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のほか、QRコードで簡単に部屋の利用方法を理解してもらえることや、ホテルのルールを周知できるスマホ音声ガイドのメリットは大きいといえます。
ホテルにも宿泊者にもメリットの多い音声ガイド。
ぜひ一度、導入を検討してみてはいかがでしょうか。