美術館や博物館のイメージが強い音声ガイドですが、最近では観光施設や寺社仏閣などでも幅広く利用されています。
音声ガイドは従来、据え置き型や専用機器貸し出しタイプが多くありましたが、最近では個人が持つスマホを利用した音声ガイドも増えてきました。それに加えて、最近では動画付きの音声ガイドも注目されています。
音声ガイドを活用することで、来場者に展示内容を詳しく説明でき、見どころやおもしろさを理解してもらうことができます。そこに動画を加えることで、来場者は展示物をより深く理解でき、施設を楽しむことができるようになるでしょう。
今回は動画付きの音声ガイドのメリットや、導入すべき理由についてをご紹介します。
スマホ音声ガイドのミュージアムガイドは、制作費や運用維持コストが非常にリーズナブル。また制作期間も短期間なので美術館や水族館はもちろんイベントなどにも最適!
動画付き音声ガイドのメリット
音声ガイドの一番のメリットは、展示物を詳しく解説して、見どころやおもしろさを聴覚で理解してもらえることです。加えて動画付きの音声ガイドであれば、視覚も加わることで更に相乗効果が生まれ、幅広い層にとって分りやすい解説をすることが可能です。
- より多くの人の目を引きつけることができる
- たくさんの情報を正確に伝えることができる(理解度も高まる)
- 音や動きでストーリー性や世界観を出せる
- 記憶に残りやすい
上記のように、動画付き音声ガイドを効果的に活用することで、多くのメリットが期待できます。
ここからは、更に詳しく他のメリットをご紹介します。
聴覚のみではなく視覚でも情報を取得することができる
音声ガイドでは、対象となるポイントをわかりやすく音声で解説し、案内することができます。聴覚のみで理解できるため、じっくりと展示物や施設の見学を行うことができるのが大きなメリットです。
それに加えて動画付きの音声ガイドは、更に多くの情報を補うことができます。
- 訪日外国人がわかりにくい参拝方法(寺社仏閣)
- 昼間動きのあまりない動物たちの夜間活発に動く姿や食事風景(動物園や水族館)
- 歴史を深く理解してもらうため、ストーリー仕立てのアニメーションを流す(歴史資料館や、歴史のある観光地)
- 製品ができあがるまでの様子(工場見学や商品紹介)
- 会社や学校のイメージ映像(企業説明会や学校説明会)
このように、音声だけでは分かりにくい時や、追加で情報を伝えたい時に、動画付き音声ガイドであればたくさんの情報を正確に伝えられます。聴覚のみでなく、視覚でも情報を理解できるため、動画付きの音声ガイドは非常に便利なのです。
施設の案内ができる
動画付きの音声ガイドは、施設の案内もしやすいです。施設が広い場合には、案内図を見ただけでは位置の把握が難しい場合もありますが、動画で場所を案内できれば、迷うこと無くたどり着くことができます。
また、施設の案内役となるキャラクター等を登場させて、楽しく施設の案内をしたり、施設や展示物の導入となる説明をするのも良いですね。
- 危険があって近くで見学ができない
- 精密機器がある
などの理由で、施設の案内ができない場合もあるでしょう。そんなときに動画付きの音声ガイドがあれば、わかりやすく施設の解説や案内をすることが可能です。
追加コンテンツの配信が可能
展示品の追加コンテンツとして、関連動画の配信ができます。展示物を更に詳しく知りたい場合には、追加コンテンツとして関連動画を見ることができるよう準備しておくことで、施設・展示物への理解を深めることができます。
「知りたい」と思う情報を提供できれば、来場者の満足度も上げることができるでしょう。
音声ガイドに動画をつける方法は?
音声ガイドに動画を付ける方法をご紹介します。
スマホ音声ガイドの利用
スマホ音声ガイドを利用して、動画をつけることができます。
既存のスマホの音声ガイドに、企業が既に公開している動画を短く編集して、スマホ音声ガイドの該当ページに挿入することができます。個人の持つスマホで利用でき、インターネット上で追加や削除が簡単にできるのが特徴です。
動画機能付きの音声ガイド(専用機器)の利用
動画機能付きの音声ガイド(専用機器)を利用する方法です。施設で貸し出しを行い、誰でも簡単に利用できるのが特徴です。
専用機器の購入又はレンタルが必要となります。
スマホ音声ガイドの利用
各個人の持つスマホを利用します。普段使い慣れているスマホを利用できることで、多くのメリットがあります。
メリット
現代は多くの人がスマホを持ち、利用しています。国内だけでもスマートフォンの世帯保有率は79.2%(総務省「情報通信機器の保有状況」より)。スマホを持つ人の割合はどんどん上昇しており、世界的にもスマホは普及しています。
自分の持つスマホで簡単に利用できれば、いままで利用したことのない人でも音声ガイドを聴くハードルはグッと下げられるでしょう。
導入費用が安い
スマホを利用した動画機能付きの音声ガイドは、安価に導入できます。
来場者のスマホを利用するため、専用機器の準備は必要ありません。そのため、機器の購入・レンタル費用がかからず、安価に導入できるのです。導入後についても機器の管理・維持費用も不要のため、ランニングコストもカットできます。
なお、スマホ音声ガイドはブラウザタイプとアプリタイプに分けることができ、ブラウザタイプであれば更に安価に導入することが可能です。
例えばブラウザタイプのスマホ音声ガイドが制作できる「MUSEUM Guide」では、プロによる日本語ナレーション込で月額18,000円〜導入・利用できます。ブラウザタイプとアプリタイプの違いを詳しく知りたい方は、下記のページも参考にしてみて下さいね。
また、企業が既に公開している動画を編集して配信する場合には、新しく撮影する必要もありません。動画はインターネット上で追加できるため、コストも手間もほとんどかからず導入できるのです。
感染症対策になる
2020年に入り、世界的に新型コロナウイルス感染症が広がり、今なお収束が見えません。感染が不安で外出を控えたり、音声ガイドの機器の受け渡しや展示物の説明を聞くことを心配に思う人も多いでしょう。
しかし、個人のスマホを利用した音声ガイドであれば、非接触で聞くことができ、感染経路である接触感染を断つことができます。他者と接する機会も減らせるため、不安で施設の利用を控えていた人が来場するきっかけとできるかもしれません。
また、来場者だけでなく、機器の接触による施設職員の感染リスクも下げることができます。スマホを利用した音声ガイドは、来場者・施設職員どちらにとっても有効な感染症対策なのです。
柔軟にコンテンツを変更できる
スマホを利用した動画付き音声ガイドは、柔軟にコンテンツを変更できるのも魅力の一つです。例えば施設内で期間限定の展覧会を開きたい場合でも、インターネット上で簡単にコンテンツの追加ができます。
また、スマホ音声ガイドでは、アクセスログを解析して、人気の音声ガイドを知ることができます。来場者が求めるコンテンツや傾向を理解し、内容を拡充していくことができれば、更に満足度の高い音声ガイドや施設にしていくことができるでしょう。
デメリット
動画付き音声ガイドの再生ツールとして、スマホが必要となるため、持っていない場合は利用できないのがデメリットです。いまでは多くの人がスマホを持っていますが、来場者の中には持っていない人もいるでしょう。
その場合に備えて、施設で貸出用のスマホを準備しておくと良いかもしれません。スマホに使い慣れていない人でも、簡単に利用できるような音声ガイドの仕組みにしておくと良いでしょう。(MUSEUM Guideでは、例えばQRコードの読み込みなど、誰でも簡単に音声ガイドを聞くことができるようになっています。)
動画機能付きの専用機器または専用端末による音声ガイドの導入
ここからは、動画機能付きの音声ガイドのメリット・デメリットを解説します。
メリット
施設で機器を貸し出すため、利用者のスマホの有無を気にする必要がありません。また、誰でも簡単に操作・利用できるのがメリットといえます。
デメリット
利用者が誰でも簡単に利用しやすいというメリットの反面、デメリットも存在します。
導入のコストが高い
動画機能付きの専用機器の音声ガイドは、導入のコストが高いことがデメリットとして挙げられます。動画機能付きの音声ガイド専用機器を購入またはレンタルする必要があり、まずはそのコストがかかります。その他、導入後は機器の管理(消毒やメンテナンス)が必要となることや、来場者が誤って持って帰ってしまったり、紛失してしまうというリスクもあります。
専用機器が必要な場合は、導入のコスト意外にも、機器管理の手間や人材などのランニングコストも必要となるのです。
定期的な機器のメンテナンスや更新が必要
機器は定期的にメンテナンスや更新が必要となります。そのときには手間がかかる他、追加や削除したいコンテンツがあるときに、柔軟に対応しにくいという懸念点があります。
動画付きの音声ガイドを導入しよう
音声ガイドは、音声を聞くだけでも、多くの情報を取り入れることができ、来場者に展示物を深く理解してもらうことができます。加えて動画付きの音声ガイドにすることで、来場者に施設や展示物を更に楽しんでもらうことができるでしょう。
また、スマホの音声ガイドを利用することで新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策となるほか、導入費用が安いなどの様々なメリットがあります。
たくさんの来場者にとって楽しい施設とできるよう、動画付きの音声ガイドの導入を検討してみてはいかがでしょうか?