イベント集客の方法・コツ・事例を解説

イベントを成功させるには、集客が重要です。

本記事では、イベント集客の詳しい方法からコツ、客層別の事例まで詳しく紹介します。これからイベントの実施を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

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イベント集客の準備とコツ

イベントプラン

イベントの集客を左右するのが、事前の準備です。

ここからは、イベント当日までに必要な準備とコツについて紹介します。

イベントの骨子を定める

どのようなイベントを実施するのか、具体的な骨子を明確に定めることが重要です。骨子とは、イベントを構成する重要な骨組みです。

具体的には、以下のような項目が挙げられます。

  • 目的や役割:イベント開催後の効果
  • 目標:到達したい具体的な事柄や数値
  • 会場:住所やアクセス方法
  • 日時:開場時間と開始時間まで詳細に記載

また、最終的な目標を設定する際は、以下の2つの視点から考えることがコツです。

  1. 定性目標:数値化できない目標(コンセプトやテーマ)
  2. 定量目標:数値化できる目標(動員数や売上など)

明確な数字を打ち出すことで、数字に応じた具体的な集客方法を検討できます。

会場や日時を決める際は、イベントの内容と親和性のある季節や行事に合わせたり、長期休暇の時期に設定したりすると、集客につながりやすくなります。

イベントのターゲットを設定・分析する

イベントのターゲットを設定・分析することは、イベント集客において重要な要素です。

なぜなら、ターゲットを具体的にイメージすることで、イベントへ集客する媒体・メッセージをより明確にさせられるためです。

ターゲットの設定・分析で重要なポイントを、3つに分けて解説します。

ポイント①ターゲットの市場規模に注目する

ターゲットの設定には、ターゲットの市場規模に注目しましょう。なぜなら、市場規模によって、アプローチの仕方が異なるためです。

ポイント②ペルソナマーケティングを取り入れる

ペルソナマーケティングとは、イベントに来てほしい理想の人物像を架空で設定して、より具体的なターゲットに向けてアプローチする手法です。

ペルソナ1人にアプローチするようにイメージすることで、ターゲットを絞った効果的な集客手法を検討できるようになります。

ポイント③ニーズ・ウォンツ分析を活用する

ターゲット分析には、ニーズ・ウォンツ分析がおすすめです。

以下のように、ニーズ・ウォンツを明確に区別しておくことがポイントです。

  • ニーズ:ターゲットが潜在的に求める価値。課題を解消したい、目的を達成したいという抽象的な欲求がニーズにあたる

例:掃除を楽にしたい、老後や病気になったときの家計が不安

  • ウォンツ:ターゲットが顕在的に求める価値。目的を達成するための具体的な欲求がウォンツにあたる

例:おそうじロボットが欲しい、保険に加入したい

ターゲット像を設定する際は、イベントの目的や商材をもとに、具体的なウォンツを明らかにします。その後、明らかになったウォンツから、ターゲットがまだ気付いていない潜在的なニーズを探ることがポイントです。

このように、ターゲットのウォンツを想定すると、イベントの際に外せないニーズが浮かび上がります

イベントの提供価値を定める

ターゲットを設定したあとは、イベントに参加することによって得られる価値を定めます。具体的には、以下のような項目が挙げられます。

その際、他のイベントに比べて自社のイベントにどのような独自性があるのか、ポジショニング戦略を考えます。

USPを意識したイベントタイトル

イベントのタイトル名には、USPを意識しましょう。

USPとは、「Unique Selling Proposition(独自の売込提案)」のことで、ポジショニング戦略を達成させる戦術のひとつです。

具体的には、「ひと目見ただけでイベント参加者が行きたいと思う」タイトルを付けることを意識しましょう。

参加するハードルを下げる

参加するハードルを下げる、すなわち「参加しない理由」を事前に把握して訴求することで、イベントの参加者を増やせることが期待できます。

特に、コロナ禍で対人接触を避けたい場合は、スマホ音声ガイドの導入が効果的です。展示会イベントの場合、商品説明にスマホ音声ガイドを活用すれば、対人接触を避けられます。

このように、感染対策が気になる人への参加ハードルを下げることで、気軽に足を運ぶきっかけになるでしょう。

なお、弊社のスマホ音声ガイド「ミュージアムガイド」を導入した、NHN PlayArt様・DWANGO様主催の「#コンパス PRIMEART展」イベントでは、以下のサービスをご活用いただきました。

  • 登場キャラクターによる音声ガイド
  • 参加者がお持ちのスマートフォンで手軽に利用可能

スマホ音声ガイドの詳しいメリットなどはこちら

イベントの集客方法とコツ

イベント集客

イベントの事前準備が完了したら、具体的な集客方法を検討します。集客方法を選定する際は、ターゲットに合わせた媒体・メッセージの活用がポイントです。

ターゲットは、主に下記の4つに分類されます。

顧客の種類イベントとの関連性有効な集客方法
潜在顧客イベントの存在を知らない人・SNS(Twitter、Instagram、Facebook) ・ポスティング ・紹介
見込み顧客イベントの存在を知っている人・ポータルサイト ・ダイレクトメール ・紹介
新規顧客イベントへ初めて訪れる人・ダイレクトメール ・紹介
既存顧客イベントのリピーター・ダイレクトメール

以下で、それぞれの集客方法と適したターゲットについて解説します。

①SNS|潜在顧客

潜在顧客に有効な集客方法は、SNSです。潜在顧客は、そもそもイベントの存在を知りません。そのため、まずはイベントについて認知してもらう施策が必要です。

SNS(Twitter・Instagram・Facebook)を活用すると、イベントの存在を広く拡散でき、潜在顧客にアプローチできます。

ただし、SNSによってユーザー層や特性が異なるため、イベントのターゲットに合ったSNSを活用しましょう。

②ポータルサイト|見込み顧客

イベントのことを知っている、また自分に合ったイベントを探している見込み顧客には、ポータルサイトの活用が有効です。

さまざまなイベント情報が集まるイベント型ポータルサイトを利用すると、イベントに興味のあるユーザーへとアプローチができ、集客数を増やせる可能性があります。

イベントの内容やターゲットに合ったポータルサイトに情報を掲載することがコツです。

③ダイレクトメール(紙・Eメール)|見込み~既存顧客

イベントの存在を知っている見込み顧客や、過去に来場された既存顧客には、ダイレクトメールでのアプローチが有効です。

ダイレクトメールには、下記の2つのパターンがあります。

  • 紙(郵送)
  • Eメール

郵送のダイレクトメールは、費用や手間がかかりますが、顧客の自宅へ直接届き、捨てない限り手元に残るという利点があります。

Eメールは、手間がかからず一斉送信できる反面、開封されない可能性があります。そのため、以下のように目的に応じて使い分けることがコツです。

  • 参加する確率の高い顧客へアプローチしたい場合には郵送
  • 多くの見込み顧客へアプローチしたい場合にはEメール

④ポスティング|潜在顧客

エリアを限定した告知であれば、ポスティングが有効です。

ターゲットの自宅に直接ポスティングすることで、会場から距離が近い潜在顧客、Webメディアを利用しない世代にも訴求できます。

たとえば、ファミリー向けイベントであれば、家族世帯が多く暮らすエリアや、集合住宅を中心にアプローチするといったように、エリアを選定することがコツです。

⑤既存顧客からの紹介

イベントを利用したことがある既存顧客からの紹介は、有効なイベント集客の方法のひとつです。なぜなら、知人からの口コミは信頼性が高く、次の行動につながりやすいためです。

紹介した方へのプチギフトやプレゼントキャンペーンなどの紹介特典を付けると、既存顧客からの紹介を促しやすくなります。

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【客層別】イベント集客するアイデアの一例

ここからは、ターゲットとなる客層別にイベント集客のアイデアを紹介します。

子ども・親子・ファミリー向けのイベント集客アイデア

ファミリー向けのイベントの集客には、子どもも大人も楽しめるイベントを企画することが重要です。

宝さがし

宝探しゲームは、子どもの知的好奇心を刺激して盛り上がるプログラムのひとつです。宝を探し出すために、敷地内を回るきっかけにもなり、イベントの内容を深く知ってもらうよい機会にもなります

たとえば動物園では、ヒントを記した「宝の地図」を片手に、園内5か所に隠された宝を探し出すというアイデアがあります。5か所をコンプリートした子どもには記念品をプレゼントすると、帰宅しても楽しい思い出として残るはずです。

工作教室(子ども向け)

工作教室は、小さな子どもから大人まで楽しめるプログラムです。工作は、子どもに集中してもらいやすく、参加した親に子どもを落ち着いて見守ってもらえます。

たとえば、歴史資料館での工作教室は、はにわストラップや勾玉づくりなど、展示に関連する工作を取り入れるとよいでしょう。お土産として持ち帰れますし、旅の思い出にもなります。

また、歴史資料館ではスマホ音声ガイドの導入が有効です。来館者のスマートフォンで気軽に使ってもらいやすく、歴史的資料の解説を多言語で対応できます。

文字が読めない幼い子どもたちにも、展示物やその歴史について学んでもらえる機会を提供できます。

ビンゴゲーム

ビンゴゲームも、家族で盛り上がれるプログラムです。定番だからこそ、掛け声やビンゴシートの工夫次第でさらに面白くなります。

たとえば、水族館でのビンゴゲームの場合、生き物の名前が書かれたビンゴシートを片手に館内を巡ります。シートにある生き物と出会えたらマスをつぶし、見事ビンゴが出れば記念品がもらえるアイデアがあります。

水族館でのイベントにおいても、動物園や歴史資料館のように、スマホ音声ガイドの活用が有効です。子どもたちに生き物の生態や豆知識などを知ってもらうことで、イベントがより楽しくなるはずです。

おたる水族館様では、外国語以外にも北海道弁の音声ガイドを聴けるようにしたり、画像や動画などのスマホならではの特色を活かしたりされています。

体験会

主催コンセプトにちなんだ内容で実施できる体験会も、子どもやファミリーに人気です。

たとえば、博物館での体験会では「火おこし体験」や「米づくり体験」が挙げられます。普段なかなか体験できないイベントは、子どもたちにとってかけがえのない思い出になるでしょう。

奈良国立博物館では、毎年恒例イベントの正倉院展において子ども向けのスマホ音声ガイドも活用されており、大人も子どもも飽きさせない取り組みをされています。

高齢者の方向けのイベント集客アイデア

高齢者の方に向けた3つの集客アイデアを紹介します。高齢者の方が持っているニーズに合ったイベントを企画することがポイントです。

工作教室(高齢者の方向け)

自宅でも再現しやすい工作教室は、シニアに人気のイベントです。

たとえば、以下のようなイベントが挙げられます。

  • 手編みやパッチワーク
  • 折り紙
  • 絵手紙

手先を動かす作業は、脳の活性化にも役立つため、参加者の関心を得られます。最近では、昔ながらの製法を守り続ける伝統工芸品作りを体験できる工房もあります。  

なお、伝統工芸品の解説には、スマホ音声ガイドの活用がおすすめです。外国人観光客の対応に加えて、工場・工房での危険が伴わないように注意喚起もできます。

ボランティア活動

地域活性化に関わるボランティア活動は、シニアに人気の高いイベントです。

たとえば、以下のような活動が挙げられます。

  • 清掃活動
  • 子どもの見守り
  • イベントのサポート

実際に、内閣府の調査(※)では、「まちづくり・まちおこし」のボランティア経験者(1年以内)が約30%と、他の分野と比べて最も多い結果でした。

(※)参考:内閣府『令和元年度 市民の社会貢献に関する実態調査

また、ボランティア活動の1つに「まちあるきガイド」があります。高齢者の方が、昔から慣れ親しんでいる街の魅力を、観光客に伝える活動です。

まち歩きガイドにスマホ音声ガイドを導入すれば、参加者自身のスマートフォンを使えて、対面のツアーガイドも必要ありません。よって、非接触でのイベント開催が可能になり、感染対策につながるでしょう。

なお、まち歩きガイドでスマホ音声ガイドを活用する際は、助成金を利用できる場合があります。

運動要素がある体験会

運動要素がある体験会も、健康志向が強い高齢者の方に人気です。神社仏閣でも、写経や座禅体験に加え、ヨガを取り入れるところも増えています。

  • ヨガ
  • 体操

なお、寺社仏閣においてもスマホ音声ガイド導入が有効です。多くの観光客で賑わうエリアでも、スマートフォンでゆっくりとした解説を聞くことが可能です。

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この記事では、イベント集客のコツについてご紹介しました。

スマホ音声ガイドを導入すれば、インターネットが繋がりにくい施設内でもイベントの魅力を滞りなく発信できます。

来客者の満足度が高められ、イベント集客にもつながりやすい有効な手段と言えるでしょう。

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